こんにちは!
今回は、ホーンテッドマンションの部屋のバックグラウンドストーリー(以下BGS)をご紹介いたします。
この記事では、ホーンテッドマンションの終盤、ヒッチハイクをしているゴースト3人(ガス・グレイシー、エズラ・ドビンズ、フィニアス・クイーグ)について紹介させていただきます。
ちなみに、今回紹介させていただくBGSについては、フロリダのディズニーのキャストさんが考えたといわれている内容で、非公式なBGSと言われておりますので、その点ご留意ください。
ヒッチハイクゴーストって?
引用:「ホーンテッドマンションのすべて」ジェイソン・サーレル著、講談社出版
ホーンテッドマンションの終盤で、ゴースト・ホストがヒッチ・ハイクが好きな亡霊として紹介している3人組の亡霊です。
ガス・グレイシー
写真では一番右、背が低く、足枷の鉄球が特徴的なゴースト。
まず彼のファミリーネームは、館の主であるマスター・グレイシーと同じく“グレイシー”となっておりますが・・・
グレイシーの一族とどういう関係か?というと、
ガス・グレイシーは、マスター・グレイシーの父親であるジョージ・グレイシーの従兄弟にあたります。
すなわち、マスター・グレイシーの立場から言えば、ガス・グレイシーは従兄弟伯父(叔父)の関係にあるといえます。
そして、ガス・グレイシーは幼い頃から、家族の悩みの種でした。
それは、遺伝的な理由で彼の背が伸びず、小さいままであったからではありません。
では何が?というと、
彼の幼少期からの逸脱した行動が原因でした。
その逸脱した行動は、何かというと彼の暴力でした。
具体的には、彼は、家族のペットを何匹も殺めてしまうだけでなく、
ガス・グレイシーの兄弟も彼によって死にかけるという事件が何度も起こりました。
そこで、家族もさすがにガス・グレイシーと一緒に暮らすのは難しいと考えセーラム精神病院に入れてしまいました。
エズラ・ドビンズ
写真中央の長身で細身、左手に帽子を持っているゴースト。
彼は、のぞき魔で、とりわけ、ふくよかな女性を覗くのが好きでした。
そして、エズラ・ドビンズは、長身で軽い体を利用して格子や高い木を登り、高いところから覗くのを得意としていたみたいです。
ただ、のぞきという犯罪を繰り返し、最終的には、ガス・グレイシーと同じセーラム精神病院に収容されるようになりました。
フィニアス・クイーグ
写真左側のドクターバッグを持っているゴースト。
彼は、インチキな薬を売りさばく行商人でした。
効果のない薬を売りさばくだけでとどまればまだよかったのですが、やがて彼は、お客さんの望む効能とは反対の効能がある薬をあえて渡して楽しむようになりました。
具体的には、育毛剤を欲しがっていた人には、脱毛剤を渡したりしていました。
最終的には、警察署長に「クィーグの青春の秘薬」なるものを売り、警察署長の声を1オクターブ挙げるという事件を起こし、ガス・グレイシーたちのいるセーラム精神病院に送られるようになりました。
ヒッチハイクゴーストたちの出会い
彼らは、経緯はバラバラではありましたが、最終的に同じセーラム精神病院に収容されることに。
彼らは、病院で出会って間もなく意気投合し、施設の脱出を試みようとします。
そして、彼らは、自らの個性を活かして脱出をします。
まず、エズラが断食をし、細身だった体をさらに細くしていきます。そして、鉄格子をすり抜けて、ガス・グレイシーや、フィニアス・クイーグの入っている部屋(独房)の鍵を開けるための鍵を盗み出します。
次に、薬に調合等が得意なフィニアスは、脱走したエズラ、フィニアス、ガスを追跡する人々を足止めするために発煙弾を作り、発射します。
最後に、ガス・グレイシーはその凶暴な性格から、自らの身体に装着されていた足枷の鉄球を使って警備員を倒します。
そして、ついに施設から脱走することができました。
ヒッチハイクゴーストの脱出後の人生
彼らは、施設を脱出後、まずはヒッチハイクをして移動することにしました。
ただ、ヒッチハイクといえども、一般的に想像するものとは違いました。彼らは、馬車に乗っている人たちの了承を得ることはなく、勝手に乗り込んだのでした。
この生前の経験からか、彼らはホーンテッドマンションにおいても、ゲストの乗っているドゥームバギーに勝手に乗り込んでいます。
ガス・グレイシー
ガス・グレイシーの脱走を知った家族たちは、過去に彼によって何度も命を奪われそうになった経験から、彼から逃げることを決意します。
一方でガス・グレイシーは逃げている家族を追いかけます。
そして、家族を追いかける道中においても病院からずっと身に着けている足枷のボールとチェーンを使って人や動物を殴りつけるのを楽しんでいました。
そして、ついにガス・グレイシーは家族に追いつき、会うや否や家族たちを殺めてしまいます。
その後、従兄弟のジョージ・グレイシーにガス・グレイシーは引き取られます。
もっとも、彼の凶暴な性格についてわかっていたので、館に幽閉することにしました。
彼の幽閉はジョージ・グレイシーの死後、主がマスター・グレイシーに変わってもなお続きました。
ただ、ガス・グレイシーを幽閉してはいるものの、彼がいつか暴力沙汰を起こしグレイシー一族の名声に傷をつけないかとマスター・グレイシーは、悩んでいました。
そこで、マスター・グレイシーは、マダム・レオタに相談します。
すると、マダム・レオタはガス・グレイシーに呪文を唱えました。その呪文によって、ガス・グレイシーは生きている間はもちろん、亡くなった後も館の敷地からは一歩も出ることはできない呪いにかけられてしまいました。
ガス・グレイシーは、その呪いを知っている、又は理解しているのかは、わかりませんが、ある日、館に野良猫が迷い込んできたのをみつけました。
彼のことですから、当然のようにその猫に危害を加えようと考えました。彼は、その野良猫を捕まえて井戸に落とそうとしました。
そしてまさに、今、猫を井戸に落とそうとしたとき、足を滑らせてガス・グレイシーの方が落ちて、亡くなってしまうのでした。
エズラ・ドビンズ
ヒッチハイクの後、カーニバルにたどり着きました。
そして、カーニバルを歩き回っていたところ、エズラは、カーニバルのショーの出演者で彼の好みのふくよかな女性がいることを見つけます。
エズラは、病院に入る前と同じように、その女性の楽屋をのぞき見をしようと忍び込みます。そして彼女の後ろに近寄ったところ、エズラの存在に気付かなかった女性がエズラの上に乗っかってしまいます。
その結果、エズラは圧死してしまいました。
フィニアス・クイーグ
フィニアスもエズラと同様にカーニバルにたどり着きます。
そして、彼は再びインチキな薬をカーニバルで売り始めます。
そこで、彼の最期は意外にもあっけないものでした。
彼はインチキ薬を試飲しようとしたところ、ボトルのキャップで唇を切ってしまい、鉛中毒でそのまま亡くなってしまったのでした。
あの人物の計らいで(?)3人組再集結
ガス・グレイシーは、ホーンテッドマンションの敷地内、エズラ・ドビンズとフィニアス・クイーグはカーニバルでそれぞれ亡くなっています。
もっとも、現在は3人ともホーンテッドマンション内にいます。
これはなぜか?
といいますと、ガス・グレイシーに呪いをかけたマダム・レオタは、自ら呪いをかけておきながら、ガス・グレイシーが孤独な生活を送っていることを憐れんでいました。
そこで、償いのため(?)、ガス・グレイシーの生前の友人であったエズラとフィニアスの霊を館に召喚してあげたのでした。
エズラとフィニアスもガスとの再会を喜びます。
そして、エズラとフィニアスは、生前と同じように付いていきたい(憑いていきたい?)人物を見つけるまで館に居座ると決め、ヒッチハイクを続けるのでした。
おまけ~ヒッチハイクゴーストをオマージュ?~
TDL内には、ヒッチハイクゴーストをオマージュしている場所があるのをご存じですか?
それが、こちら!(↓)
トゥモローランドのアトラクション、“スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー”のキューライン(ドロイド税関)にいる3体のドロイドです。
並び順こそ逆になっていますが、ガス、エズラ、フィニアスの特徴と一致しています。
ちなみにドロイドの名前もリンクしていて左から
・RX‐92
・EZ‐89(EZはエズラ(Ezra))
・FN-87(FNはフィニアス(Phineas))
となっています。
あれ?ガス・グレイシーとリンクするドロイドは、なんでRX?となりますが、
これは、ガス・グレイシーのドロイドの型が、(2013年のリニューアル前に)スターツアーズ社が使用していた宇宙船“スタースピーダー3000”のパイロットを務めるドロイド、RX-24と同じであることに由来しているかと思います(詳細については今後スターツアーズのBGSを紹介する記事にて書きたいと思います!)
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最後に
以上、今回はホーンテッドマンションのヒッチハイクゴーストのBGSの紹介でした。
ホーンテッドマンションのBGSで紹介するものも、あと残り1つとなりそうです・・・!
(リトル・レオタについてを予定しております)
2023年1月26日より始まる“ディズニーストーリービヨンド”までには書きたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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