【BGS】ホーンテッドマンションの各部屋の物語を紹介③~ミュージックルーム編~

ファンタジーランド

こんにちは!

今回は、ホーンテッドマンションの部屋のバックグラウンドストーリー(以下BGS)をご紹介させていただきます。

この記事では、各部屋に係るストーリーの中でも、①ミュージックルーム②エンドレスホールウェイについて紹介いたします!

ミュージックルーム

引用:「ホーンテッドマンションのすべて」ジェイソン・サーレル著、講談社出版

ホーンテッドマンションのライブラリーを案内された頃から、ピアノの音色が聞こえ始め、ライブラリーの次はミュージックルームへといざなわれます。

ピアノは、ホーンテッドマンションのテーマである「グリム・グリニング・ゴースト」を奏でます。演奏者の姿は見当たりません。

ただ、よく目を凝らしてみると、窓から注ぐ月明かりが、ピアノを弾く演奏者を床に映しています。

誰が演奏しているのか?

演奏者は、Ludwig Von Baroketch(ルートヴィッヒ・フォン・バロケッチ)であるといわれております。

梅酢
梅酢

ただ、「ホーンテッドマンションのすべて」(ジェイソン・サーレル著、講談社出版)によれば、演奏しているのはゴーストホストであるとの記載があります。

上記の通り、演奏者については、諸説あるようです。しかし、今回は、演奏者がルートヴィッヒ・フォン・バロケッチである説に沿って、ミュージックルームのバックグラウンドストーリーを紹介させていただきます。

ルートヴィッヒ・フォン・バロケッチとは何者?

ルートヴィッヒ・フォン・バロケッチ(以下バロケッチ)は、1738年にスイスの山の近くの小さな村に生まれました。

ある年、バロケッチの生まれた村の近くの山で雪崩が発生し、村が雪崩にのみ込まれてしまいます。その雪崩に巻き込まれ、不幸にもバロケッチ以外の家族は全員亡くなってしまいました。

独りになったバロケッチはドイツに移り、作曲家の家に召使として働き始めます。そして、召使として働いている間、バロケッチは主人に黙って主人のピアノを使って自分の曲を作成していました。

ある日のこと、バロケッチが勝手に主人のピアノを使って作曲していたことを主人が知ってしまいます。このことを原因としてバロケッチは勤めていた家を追い出されてしまいます。

追い出された後、今度はバロケッチは、自分の作曲の夢を支援してくれる人物を有名な作曲家や資産家から探そうと奔走します。

そして、ついにバロケッチの夢を支援してくれる資産家をみつけます。ただ、資産家はバロケッチの生活を支援してはくれるものの、彼の作品には全く興味を示しません。結局、彼は作曲活動は続けることはできたものの、何年経っても傑作と呼べる作品を作ることはできませんでした。

そのような状況の下、バロケッチは作曲活動を何年も続けましたが、ついに支援していた資産家が亡くなってしまいます。これにより、バロケッチは資産家の資産の一部を相続しますが、自分の不幸を嘆き、酒浸りになってしまいます。

酒浸りの生活を続けていたところ、やがてバロケッチは自らの死期を悟ります。そして、ホコリまみれになったピアノに再度向き合って作曲活動を始めます。

しかし、酒浸りの生活といった不摂生な生活が原因か、曲が完成する直前に死神が訪れます。

そこで、バロケッチは死神に思わず懇願します。いま作曲しているこの曲が完成するまで時間が欲しいと。

死神は彼の願いを次の条件付きで聞き入れます。

  • 死神に捧げる曲を作成すること
  • 期限は死神に捧げる曲の作曲も含め13日間とすること

13日間の猶予を与えられたバロケッチは作曲活動に専念します。ただ、自分の曲を完成させることを優先してしまいます。

そして、13日間はあっという間に経過してしまいます。バロケッチは、死神に捧げる曲を完成させることはできませんでした。

13日目の夜、バロケッチのもとに再度死神が訪れます。死神に捧げる曲が完成していないバロケッチは死神に許しを請います。

しかし、死神はバロケッチを許さず、彼の命を奪います。さらに約束を守らなかった彼に対して永遠に死神に捧げる曲を作らせる呪いをかけます。

そして、その呪いによりバロケッチは死してもなお、ミュージックルームにあるピアノを使って、死神に捧げる曲作りをさせられているとのこと・・・

なぜこのピアノがホーンテッドマンション内にあるのか?

そして、バロケッチが作曲活動を続けるこの呪いのピアノですが、マダム・レオタがこの噂を聞きつけ(?)、マスターグレイシーに購入させたようです。

したがって、ホーンテッドマンションの中にこの呪いのピアノが置かれるようになったとのことです。

エンドレスホールウェイ

引用:「東京ディズニーランド完全ガイド2021-2022」講談社出版

「この廊下はどこまで続くのか私にもわからない。凍るような寒さになったり、焼け付くような暑さになったり、うれしいくらい住みにくい。」

といったゴーストホストの案内が聞こえると、無限に続くような廊下が目の前に広がり、廊下の真ん中に燭台が浮かんでいます。

また、廊下の右側には、今にも動き出しそうな甲冑があります。

イマジニアの飽くなき探求心

バックグラウンドストーリーではありませんが、ディズニーのアトラクションに対するこだわりがうかがえる面白いエピソードがあったため、今回はそのエピソードを紹介させていただきます。

1980年代半ば、アメリカのホーンテッドマンションがオープンしてから約15年程経った頃、イマジニア2はディズニーランドに意外性がなくなってきているのではないかという懸念を抱くようになりました。

そこでイマジニアはアトラクションに新たなサプライズを追加しようと考えます。その一つが、ホーンテッドマンションに生身のパフォーマーを導入するというものです。

具体的には甲冑の中に生身のパフォーマーが入ってゲストを驚かすというもの。

パフォーマー導入前は、この大胆な試みは素晴らしいアイデアであると思っていました。しかしながら、実際導入してみたところ、ゲストにとっては少々怖すぎで、キャストにとっては危険すぎました。突然動き出す甲冑をみて驚いたゲスト中には、思わず甲冑(キャスト)に反撃してしまうということが起きてしまったそうです。

したがって、この生身のパフォーマーはアメリカのディズニーランドで導入されたものの、あっという間に打ち切りになってしまったとのこと。

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最後に

以上が、ホーンテッドマンションの各部屋のうち、ミュージックルームとエンドレスホールウェイについての紹介でした。

これからも引き続きホーンテッドマンションの各部屋に関わる物語を紹介させていただきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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