こんにちは!
今回は、ホーンテッドマンションについてのバックグラウンドストーリー(以下BGS)をご紹介させていただきます。
ホーンテッドマンションの各部屋に係るストーリーの中でも、ドゥームバギーといった乗り物に乗ってすぐに訪れる①ピクチャーギャラリー②ライブラリーについて紹介いたします!
ただ、非公式であろうなかろうと、BGSがすごく詳細で、素敵な内容なので、引き続き紹介させていただきます!
ピクチャーギャラリー
引用:「東京ディズニーランド完全ガイド2021-2022」講談社出版
ドゥームバギーに乗ってすぐ、両側に絵画が飾られた回廊を通ります。ただ、この絵画不思議なことに絵画に描かれた人物からの視線をずーっと感じます。
作者は、マスターグレイシーの親戚?
この不思議な絵画の作者は、ホーンテッドマンションの現在の館の主?であるマスター・グレイシーのおばにあたる“エルマ・ベル”という方です。
彼女は、夫が亡くなってからマスターグレイシーに引き取られ、館に暮らし始めます。そして、館に暮らし始めてから絵画の中の人物の目が鑑賞している人を追いかけるといった“動く目”の不思議な絵画を作成するようになり、評判になったとのこと。
エルマ・ベルの最後の作品は、あの絵画?
ただ、彼女の生涯で最後に描いた作品は、上記のような“動く目”の絵画だけではありませんでした。
それは、彼女が最後に描いた作品です。その作品とは、1つ目のプレショーの部屋であるホワイエに飾られている徐々に年老いていく男(マスターグレイシー)の絵画です。
彼女はこの絵画を完成させた日の夜、亡くなったと言われています。
海外のディズニーでは、作風が異なる?
引用:「ホーンテッドマンションのすべて」ジェイソン・サーレル著、講談社出版
アメリカのアナハイムにあるディズニーランドでは、上記の写真ように光る稲妻にあわせて変化する絵画になっており、東京ディズニーランドで見られる“動く目”の作風とは異なります。上記のようにソファーに横たわる女性が白いトラになったり、勇ましい騎士と騎馬が骸骨になったりします。
なお、アメリカのフロリダにあるウォルト・ディズニー・ワールドのホーンテッドマンションでは、かつては東京ディズニーランドと同様の箇所で“動く目”の絵画をみることができたそう。
ただ、2005年のリニューアルに伴い、かつて“動く目”の絵画が飾られていたところには、アナハイムと同様に稲妻によって変化する絵画が置かれるようになりました。一方で“動く目”の絵画も何点かは異なる場所で現役で飾られているとのことです。
引用:「ホーンテッドマンションのすべて」ジェイソン・サーレル著、講談社出版
上記の写真は、アナハイムのホーンテッドマンションの中でエルマ・ベルの作品が飾られている廊下の写真です。この写真の右から2番目の絵画は、東京ディズニーランドではホワイエに飾られているマスターグレイシーの肖像画です。
このように、稲妻によって変化する絵画と並べて飾られているとマスターグレイシーの肖像画もエルマ・ベルの作品であることを、より伺い知ることができますよね!
ライブラリー
引用:「ホーンテッドマンションのすべて」ジェイソン・サーレル著、講談社出版
不思議な“動く目”の絵画の飾られた廊下を抜けた先は、本棚に沢山の書物が。これらの書物はいずれもぞーっとするものばかり集められたとのこと。
さらに、各本棚に飾られた8体の大理石の胸像は、先ほど通った絵画と同じくずっと視線を感じます。なかでもこれらの胸像は、文学史上になお残すゴーストライターのものらしいです(亡霊(ゴースト)だけに・・・)。
また、亡くなったことも忘れて読書に夢中なのか、机の本もページがめくれ、ロッキングチェアも心なしか揺れています。
このロッキングチェアの柄は“隠れドナルド”だといわれているようです。
マスターグレイシーの友人たち
ライブラリーの胸像たち(文学史上になお残すゴーストライター)は、実はマスター・グレイシーの友人たちと言われています。
その友人の名前は、エリザベス・バレット、エドガー・アラン、アルフレッド・ロード、ヘンリー・ワッズウォース。
おそらくですが、マスターグレイシーの友人たちの名前は、次の人物たちの名前が元になっていると思われます。マスターグレイシーの友人たちは彼らのゴースト・ライターであることを示唆しているのでしょうか?それとも亡霊になった今もライターを続ける“ゴーストライター”なのでしょうか…
ただ、マスターグレイシーの父がホーンテッドマンションを譲り受けたのは、アメリカ降霊術協会が解散された1914年以降なので、少なくとも名前の元になった人物のゴーストライターではなさそうです。
- エリザベス・バレット → エリザベス・バレット・ブラウニング(1806-1861)
- エドガー・アラン → エドガー・アラン・ポー(1809-1849)
- アルフレッド・ロード → アルフレッド・ロード・テニスン (1809-1892)
- ヘンリー・ワッズウォース → ヘンリー・ワーズワース・ロングフェロー(1807-1882)
マスターグレイシーの友人がなぜ胸像に?
彼らとマスターグレイシーは、もともと大学時代の友人でした。大学時代からとても仲が良く、大学の後もマスターグレイシーと彼らは定期的に連絡を取り合う仲だったそう。
そしてある頃、マスターグレイシーは、まずエリザベスを司書として館に招き入れます。
一方、他の3人(エドガー、アルフレッド、ヘンリー)については、マスターグレイシーは、超常現象に関する珍しい本を世界中から探し出すために雇います。
ただ、1年に一度、ハロウィーンの日、彼らは館のライブラリーに集まり、世界中で探し回ったものについて話し合いました。
ある年のハロウィーンの日、例年通り4人は館に集まっていました。エリザベスはロッキングチェアに座って読書をし、アルフレッドとヘンリーは床に座り「死」の定義について話し合いながら山積みになった事典を整理していました。
その頃、エドガーは、大きな本棚の一番上にある大きな本を取ろうとアルフレッドとヘンリーの近くにあったはしごを登っていました。そして、突如エドガーがバランスを崩してしまいます。
エリザベスが咄嗟にはしごを支えようとしますが、間に合わず、はしごが倒れると同時に本棚の大量の本が4人の上に落ちてきます。そして4人は、大量の本に押しつぶされて亡くなってしまいました。
その事故?の後、マスターグレイシーは4人のそれぞれの胸像を2ずつ(計8体)をライブラリーに置くことにしました。
その胸像は、今もライブラリーの本を警護するかの如く、ライブラリーを訪れる人を目で追っています。
ただ、東京ディズニーランドの胸像はいずれも男性に見えるような・・・
最後に
以上、ホーンテッドマンションの部屋(①ピクチャーギャラリー②ライブラリー)に係る物語の紹介でした!
引き続き、ホーンテッド・マンションの各部屋に係るストーリー紹介を投稿いたします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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