【BGS】元はプールだった?タワーオブテラー出口のショップ、タワー・オブ・テラー・メモラビリアのバックグラウンドストーリーを紹介

アメリカンウォーターフロント

こんにちは。

今回は、アメリカンウォーターフロントエリアにあるアトラクション「タワー・オブ・テラー」の出口からつながっているショップ「タワー・オブ・テラー・メモラビリア」のバックグラウンドストーリー(以下BGS)を紹介させていただきます。

タワー・オブ・テラー・メモラビリアのBGSを紹介

タワー・オブ・テラー・メモラビリアとは?

タワー・オブ・テラー・メモラビリアは、タワー・オブ・テラーの出口につながっているショップで、アトラクションに関係するグッズなどを取り扱っています。

また、現在(2022年2月時点)では休止されておりますが、アトラクション体験中に撮影された写真も販売されています。

現在、ホテルハイタワーではニューヨーク市保存協会主催のツアーを催行中

まずは、現在ホテルハイタワーでツアーが行われるまでの経緯を簡単に紹介させていただきます。

舞台は20世紀初頭のニューヨーク。エネルギーに満ちあふれたこの港町には、ニューヨークの代表する実業家が2人いました。その実業家が次の2人です。

  • ハリソン・ハイタワー三世
  • コーネリアス・エンディコット三世

ハリソン・ハイタワー三世は、現在、ニューヨーク市保存協会が現在ツアーを催行しているホテルハイタワーのオーナーだった人物です。“だった”と書かせていただいたのは、実は、1899年12月31日の夜、コンゴ川遠征で手に入れた偶像“シリキ・ウトゥンドゥ”を披露するパーティの最中、ハリソン・ハイタワー三世が乗っていたのエレベーターが突如落下し、そのエレベーターから忽然と姿を消してしまったのです。

一方で、コーネリアス・エンディコット三世は、あまり聞き馴染みがない名前かもしれませんが、S.S.コロンビア号を所有し運航する船会社U.S.スチームシップカンパニーのオーナーです。他にも、ブロードウェイ・ミュージックシアターの隣にある新聞社のニューヨーク・グローブ通信のオーナーでもあり、アメリカンウォーターフロントエリアを代表する企業を複数所有する人物です。

実は、この実業家の二人、子どもの頃から犬猿の仲なのですが、この詳しい話は、また後日紹介させていただきます。

そして、ハリソン・ハイタワー三世失踪後、ホテル・ハイタワーは閉鎖され、管理する者もなく廃墟となりました。そして13年後の1912年、犬猿の仲であったコーネリアス・エンディコット三世は、このホテルを解体し、ホテルを建て直す計画を立てます。

しかし、その計画を阻止した意外な人物がいました。

この絵画に描かれた女性、ニューヨーク市保存協会の会長のベアトリス・ローズ・エンディコットです。そう、先ほどホテルハイタワーの解体を計画したコーネリアス・エンディコット三世の娘です。

彼女は、ホテル・ハイタワーの建造物としての歴史的価値を訴えかけ、ニューヨーク市議会でもホテル・ハイタワーの修復・保存が認められることとなります。

そして、とうとうホテルハイタワーでは、ニューヨーク市保存協会主催で観光ツアーをスタートさせることとなりました。

なお、観光ツアーは、ハリソン・ハイタワー三世がコンゴ川遠征で手に入れた偶像“シリキ・ウトゥンドゥ”や貴重なコレクションを見たあと、最上階にあるハリソン・ハイタワー三世の自室を見学するという内容です。

ツアー催行に伴いお土産販売も行うことに

ニューヨーク市保存協会は、ツアーの思い出におみやげを売るショップをあわせて作ることとしました。

そして、ショップでは、ホテルハイタワーの観光ツアーのお土産ショップなのでタワー・オブ・テラーに関するグッズを取り扱っていたりします。

また、現在(2022年2月時点)では休止されておりますが、アトラクション体験中に撮影された写真も販売されています。ただ、なぜかツアーに参加している人の顔がこわばっているんですよね・・・なぜでしょうか・・・?

タワー・オブ・テラーキャストの方は、ニューヨーク市保存協会に所属し、ツアーが安全だと信じているので、エレベーターが落下することを知らないという設定です。
梅酢
梅酢

ただ、現在、2022年1月6日(木)~3月30日(水)の期間限定で、「タワー・オブ・テラー“アンリミテッド”」を実施しており、エレベーターによっては通常と異なる落下パターンをするものがあります。

そこで、不安のため通常パターンのものに乗りたいとキャストさんに伝えると通常の落下のエレベーターに案内してもらえます。

したがって、落下するということを知らないという設定ですが、不安がある場合は遠慮なくキャストさんに聞いてみてもいいかもしれません。

そして、タワー・オブ・テラー・メモラビリアの営業を開始するにあたり、ホテルハイタワーの施設を利用することに。また、ホテルハイタワーの歴史的価値を損ねないためにか、お店は当時の内装を活かすこととしました。

お土産店は、元々プール?

ニューヨーク市保存協会は当時のホテルの内装を活かしつつ、お土産ショップであるタワー・オブ・テラー・メモラビリアをオープンしました。

そこでですが、このお店、元々どんな施設であったかご存じでしょうか?

次の写真はホテルハイタワーのフロアガイドです。タワー・オブ・テラー・メモラビリアは1階にあるので、ロビーフロアの内容を見てみますと・・・

  • HOTEL SHOPS
  • THE RAJAH’S POOL
  • OLYMPIC RESTAURANT

と書いてあります。ということは、HOTEL SHOPSを改装した?と思いますよね?

実は、HOTEL SHOPSではなく、THE RAJAH’S POOL(ラジャーズ・プール)を改装しています。プールの面影を残すものの一つとして、まずはこちらのポスター。

アトラクションからタワー・オブ・テラー・メモラビリアに入るところに飾ってあります。

他にも、当時プールとして営業していた頃の写真も飾っております。ハリソン・ハイタワー三世、両手に花ですね。

また、現在プールの部分は板張りされていますが、飛び込み台は商品棚として活用されております。

この写真の他にも壁には「NO DIVING」と記載されており、他にもプールの面影をところどころ見ることができます。

また、プール以外の施設もあったようです。例えば、次の写真はジムの扉です。

また、スチームサウナの施設もあったようです。

余談ではありますが、タワー・オブ・テラーのキューラインがあるロビーからもTHE RAJAH’S POOLへ行けたようです。しかし、現在ではこちらのドアからは入れなくなっております。

タワー・オブ・テラー・メモラビリアにはハリソン・ハイタワー三世のこだわりがいっぱい

現在タワー・オブ・テラー・メモラビリアとなっているTHE RAJAH’S POOLですが、この内装の豪華なデザインは、ハリソン・ハイタワー三世自らが手掛けたそうです。

ハリソン・ハイタワー三世の内装のデザインのこだわりはとても強かったようです。この場所のデザインを担当していた建築家の控えめで上品な趣味を気に入らなかったために、ハリソン・ハイタワー三世はその建築家を解雇してしまう程だったそうです。

照明もロビーにあるもののとは異なり、またハリソン・ハイタワー三世のマークも入っていてこだわりを感じます。

上の写真が、ロビーにある照明です。

また、お店の上部にある壁画は、ハリソン・ハイタワー三世が人間から神へと変身する物語になっているんだとか。

また、THE RAJAH’S POOLの“RAJAH”とはインドの王を意味するところ、ハリソン・ハイタワー三世のことですから、おそらくRAJAHはハリソン・ハイタワー三世を指しているものと思われます。

ハリソン・ハイタワー三世は、王様であり、神であると・・・ごう慢な彼らしい気がします。

また、THE RAJAH’S POOLには名前にふさわしく、ハリソン・ハイタワー三世がインド遠征した際に手に入れた(強奪した?)品らしきものも飾られています。

ここは、アトラクション体験中に撮影された写真の販売カウンターとして利用されていたのですが、現在は、一時的に(?)販売をしていないため、じっくりと展示品を見ることことができますよ。

他にも、ハリソン・ハイタワー三世がインド遠征中に撮った写真も飾られています。

上の写真は1884年にインドのジョードプルに向かって、ゾウで移動しているときの写真です。

おまけ~関係者専用ドアに注目~

ホテルハイタワーの扉に書かれている文字は、上で紹介させていただいたものだけでなく、ホテルにちなんだものとなっています。

例えば、ホテルの電気系統を管理する部屋と記載されていたり、

ホテルのメンテナンスルームと記載されていたりします。

また、マーメイドラグーンの関係者専用ドアについても面白い工夫がされています。よろしければ、下記の記事の「おまけ」部分も併せてご覧になって下さい。

最後に

今回は、ホテルハイタワー内にあるショップ、タワー・オブ・テラー・メモラビリアのBGSについての紹介でした。

タワー・オブ・テラー・メモラビリアというショップだけを切り取っても、ハリソン・ハイタワー三世の気質を伺い知ることができて面白いですよね。

そして、タワー・オブ・テラーのBGSは、とても壮大なので、また別の機会にまとめられればと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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