【見つけたら直ちにご一報ください!】TDLのお尋ね者たちを紹介

ウエスタンランド

こんにちは!

東京ディズニーリゾート内には様々なプロップスがあるのはご存じですか?

パーク内のポスター等のプロップスには、アトラクションだけでなく、エリアの世界観をより引き立たせるための小ネタが沢山隠されています!

今日はその中でも東京ディズニーランド内にあるお尋ね者たちに関するプロップスに焦点を当てて紹介させていただきます。

梅酢
梅酢

拙い英語力で訳しているので、読みにくい箇所も多々あるとも思いますが、お付き合いいただけると幸いです・・・

カントリーベア・シアター

ウエスタンランドにあるカントリーベア・シアターについては、出演者するクマたちに関係するプロップスだけでなく、出演者以外のクマに関する多くのプロップスが存在します。今回紹介するのは、カントリーベア・シアター出口、出演者の楽屋ドアが並ぶ廊下にある掲示板にある次の掲示物について紹介させていただきます。

どんな内容?

お尋ね者!“ゴルディロックス”

罪状:住居不法侵入、おかゆの窃盗、椅子及びベッドの破壊、それ以外に治安を乱す行為

(特徴は)武装した足がついており、非常に好みにうるさい。

元ネタは?

ゴルディロックスとは、イギリスの童話『3匹のクマ』に出てくる女の子を指していると思われます。

『3匹のクマ』の内容は?

森の中に3匹のクマが住んでおり、1匹は小さく、もう1匹は中くらい、あとの1匹は大きなクマでした。3匹はそれぞれ、自分のと大きさにあったお椀と椅子、ベッドを持っていた。

ある朝、3匹は朝食のお粥をお椀によそい、お粥がさめるまで散歩にでかけました。

その留守中に、1人の女の子“ゴルディロックス”(以下女の子)がクマたちの家にやってきます。誰もいないので女の子はその家に入ってみると、テーブルの上にお粥のお椀が3つ置いてありました。大きなお椀のお粥は“熱すぎ”、中くらいお椀のお粥は“冷たすぎ”ました。そして、小さなお椀のお粥は“ちょうどいい”ので、全部飲んでしまいます。

女の子は疲れてたので椅子に座ろうとします。家の中には、椅子が3つ。大きな椅子は“固すぎ”、中くらいの椅子は“クッションが柔らかすぎ”ました。そして、小さな椅子は女の子にとって“ちょうどいい”ので座ったところ、椅子は壊れてしまいます。

今度は、女の子は眠たくなったので寝室に行ってみました。するとそこにはベッドが3つ。大きなベッドは“頭が大きすぎ”、中くらいのベッドは“足が高すぎ”ました。そして、最後に小さいのは“ちょうどいい“ので、そこで女の子は寝てしまいます。

その後、3匹のクマが散歩から戻って来ます。小さなお椀のお粥は食べられ、小さな椅子は壊れていて、小さなベッドには女の子が寝ているのをクマは発見します。

丁度そのころ目を覚ました女の子は、クマに驚き、慌てて家から逃げていきました。

手配書の内容と『3匹のクマ』の内容を再確認

それでは今一度、手配書の内容を確認してみましょう。

確かに、ゴルディロックスの次の行為が罪状と一致しています。

  • クマの家に勝手に入る→住居不法侵入
  • 3つのお椀に入ったおかゆを食べる(特に小さいお椀のものは完食)→おかゆの窃盗
  • 小さな椅子を破壊→椅子及びベッドの破壊(ベッドは破壊していないような…)

また、おかゆや椅子、ベッドにあれこれ文句つけていたので、特徴の一つである好みにうるさいということも一致しています。

ただ、特徴の中にある“ARMED LEGGED(武装した足がついてる)”という部分は、『3匹のクマ』の内容からは読み取れません…

手配書は、ゴルディロックスが侵入した家の住民であるクマたちからの話を聞いて作成されたもののようですね。

ハングリーベア・レストラン

カントリーベア・シアターのお隣のレストラン、ハングリー・ベアレストランにあるお尋ね者のプロップスについてご紹介させていただきます。

なぜ、レストランに手配書があるのか?

ハングリーベア・レストランには、お尋ね者についての張り紙が多くあります。お尋ね者の張り紙が多い理由はハングリーベア・レストランの店舗の歴史と深く関わりがありますので、簡単ですがハングリーベア・レストランの店舗の歴史について紹介いたします。

ハングリーベアレストランの成り立ち

ハングリーベア・レストランは、お腹を空かした西部の旅人たちにカレーを提供するレストランでです。

当初は、食堂部分のみでカレーを提供していたところ、あっという間に大人気店に。そこで、理髪店、保安官事務所の跡地を購入し、店舗を拡大します。

そして、保安官事務所の跡地には保安官事務所に関するプロップスが沢山あり、手配書もその一つです。

どんな内容?

MAD BILL DOGGZT

家畜泥棒のマッド・ビル・ドゲットに逮捕及び有罪に貢献した方に懸賞金$1,000。

追加の懸賞金あり。

もし見かけたら、保安官にご連絡を。

梅酢
梅酢

細かい情報は記載されていないですが、写真があるのでわかりやすいですよね。

すごく細かい文字ではありますが、懸賞金が追加される可能性もあるようです。

②THE CANYON KID

列車強盗のキャニオンキッドを捕まえた場合は、$1,000お支払いします。

36歳、約88㎏(196ポンド)、髪は薄毛、目の色は青、傷はなし。

危険なので、接触する場合は気を付けて!

保安官に通報を。

梅酢
梅酢

確かに88㎏と体格がいいのは特徴になりそうですが、他に特筆すべき身体的な特徴もなさそうです。さらに、写真もなく、名前も通称名のみのようです。なかなか発見は難しそう・・・

③LEN BARTLEY

列車強盗のレン・バートレイについて$500の懸賞金。

年齢は23歳、約81㎏(180ポンド)、約183㎝(6フィート)、左の頬に傷あり。足を引きづって歩く。

ミズーリ州、セントルイスにあるTHK鉄道会社のオフィスに通報を。

梅酢
梅酢

西部開拓時代のアメリカの平均身長は168㎝くらいとのことなので、かなり大柄な男性のようです。さらに顔の傷や、足を引きづっている等の特徴もあるので、写真はなくとも、少なくとも②キャニオン・キッドより見つけやすそうですね。

ASSAYERS OFFICE(ビッグサンダーマウンテン出口)

ビックサンダーマウンテンのキャンプ・ウッドチャック・キッチン側の出口にassayers office(貴金属の分析所)の中に、1枚手配書が壁に張られているので紹介させていただきます。

どんな内容?~懸賞金はなんと$6500?!~

生死を問わずハリー・ロンガボー、別名サンダンス・キッドを捕まえた者には$6,500の懸賞金。

梅酢
梅酢

ハングリーベア・レストランの手配書の懸賞金が$500~1000なので、非常に高額です!

35歳から40歳くらいで、顔色は暗め。

目は黒く、ギリシア人っぽい顔つき。身長は約175㎝(5フィート9インチ)。髪の毛は黒く、口ひげも黒い。

アメリカ国籍。体重は75~77㎏(165ポンド~170ポンド)で体格はスリム。鼻が高い。

職業はカウボーイ、家畜泥棒。

サンダンス・キッドこと、ハリー・ロンガボーは、少年時代に馬を盗んだ罪で、ワイオミング州のサンダンスの刑務所で18カ月間、服役したことがあります。

その後、1892年12月、サンダンス・キッドは、ビル・マッデン、ハリー・バスと共同して、モンタナ州のモールタにおいて、グレートノーザン鉄道の列車強盗をしました。

共犯のハリー・バス、ビル・マッデンは裁判にかけられ、それぞれ10年、14年の懲役刑といった有罪判決が下されました。

しかし、サンダンス・キッドは現在においても逃亡中です。

梅酢
梅酢

字が細かく、写真では見えにくくてすみません・・・

近くに寄った際には是非、ASSAYERS OFFICEをのぞき込んで読んでみてくださいね!

元ネタは?

この手配書は、アメリカ西部開拓時代に実際にいた強盗、ハリー・アロンゾ・ロンガボー(1867-1908)がモデルになっていると思われます。

モデルとなったハリー・アロンゾ・ロンガボーも1887年にワイオミング州のサンダンスで銃・馬・鞍を盗んだ罪で在監18カ月の判決を言い渡され、在監中に“サンダンス・キッド”というあだ名をつけられています。

ハリー・アロンゾ・ロンガボーは、ブッチ・キャシディとともに強盗団“ワイルドバンチ”を結成し、アメリカ史上最も長い期間にわたって銀行強盗や列車強盗を行った人物です。

ちなみに1969年公開の映画『明日に向かって撃て!(原題:Butch Cassidy and the Sundance Kid)』はブッチ・キャシディとサンダンス・キッドの逃避行が題材になっています。

梅酢
梅酢

映画の挿入歌である『雨にぬれても』は、一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか?

ロジャーラビットのカートゥーンスピン

最後に、トゥーンタウンにあるアトラクション、ロジャーラビットのカートゥーンスピンのキューライン内にあるお尋ね者に関するプロップスについて紹介させていただきます。

どんな内容?

お尋ね者“(ズル)賢いヤツ”イタチ

次の容疑で13の州から指名手配されています。

  • “トゥーン”の誘拐2
  • 軽窃盗(こそどろ)
  • 馬鹿げた武器を使っての暴行
  • 重窃盗
  • すっごく重い窃盗

アトラクションとの関わり

ロジャーラビットのカートゥーンスピンのキューライン内に登場するこの手配書ですが、このお尋ね者のイタチはアトラクションの物語と深く関係がありますので、簡単ですがアトラクションの物語について紹介いたします。

アトラクションの物語の紹介

あるとき、イタチたちは、“猛毒ディップ”を使って、トゥーンタウンの住民である“トゥーン”を消してしまおうと計画しました。

そして、その計画を知ってしまったロジャーラビットの妻のジェシカはその計画をロジャーに伝えた後、イタチたちに誘拐されてしまいます。

ロジャーラビットとゲストは、それぞれキャブ(車)に乗り込み、ジェシカを追いかけますが、無事ジェシカを助け出すことはできるのでしょうか・・・?

アトラクションの物語と手配書の関係は

そして、紹介させていただきましたロジャーラビットのカートゥーンスピンの物語は次のようにキューラインとライド部分がセットになって構成されています。

  • キューライン→イタチの計画を知ったジェシカが誘拐されてしまうまでの物語
  • 乗車後→誘拐されたジェシカを助けに行く物語

すなわち、キューラインにあるイタチの手配書は、イタチが悪党であり、ジェシカを誘拐する(手配書の記載によれば“toonnapping”する)ようなキャラクターであることを演出していると思われます。

ロジャーラビットのカートゥーンスピンには沢山のプロップスがあり、とても面白いので、また別の記事で紹介させていただきます。

ロジャーラビットのカートゥーンスピン、キューライン中のナンバープレートの秘密を紹介!
ロジャーラビットのカートゥーンスピンの待ち列(キューライン)にあるプロップス(ナンバープレート)を紹介します。

最後に

今回は、エリアやアトラクションを跨いで東京ディズニーランド内のお尋ね者に着目して紹介させていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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