【BGS】新天地でも頑張っています!TDR内で故郷を離れて開業した人たち

アメリカンウォーターフロント

こんにちは!

2月も残りわずか、春も近づいてますね。

そして春といえば、出会いと別れの季節ともよくいいますよね。

今回は、遠く故郷を離れてお店を開いている人物たちのお店のバックグラウンドストーリーを紹介させていただきます!

イーストサイドカフェ~イタリア系移民のとある家族のイタリア料理店~

イーストサイドカフェは、ワールドバザールの東側(イーストサイド)にあるパスタを中心としたイタリア料理を楽しめるお店です。

開業の経緯(バックグラウンドストーリー)

なぜ、20世紀初頭古き良きアメリカの街並みが広がるワールドバザールにイタリア料理店があるのでしょうか?

その理由は、当時の時代背景に由来します。

19世紀中頃から20世紀初頭からにかけて、アメリカにはさまざまな国から移民がやってきました。
中でもイタリアからの移住者は多かったそうです。

そして、あるイタリアのフィレンツェからやってきた移民の家族がこのワールドバザールの地を訪れます。この家族は、この新天地で故郷のフィレンツェ、ひいてはイタリアの雰囲気を料理やお店の内装・外装を通して分かち合いと考えていました。

もともと、イーストサイドカフェの場所にあったお店は典型的なアメリカスタイルだったそう。しかし、その後当該移民の家族がそのお店を買い、新しいオーナーになります。

そしてオープンしたお店が“イーストサイドカフェ”です。

イタリアの雰囲気を分かち合える料理、内装

料理

このお店では、オーナーの自慢のパスタ料理をメインとしたパスタ料理がウリです。

内装・外装

お店の入り口には、オーナーの家族の故郷であるフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の写真が飾ってあります。

また、お店の中にはイタリアの地図も飾ってあります。

レストラン櫻~日系移民の田中さんの日本料理店~

レストラン櫻は、東京ディズニーシー唯一の和食レストランで、和食をベースとした料理を楽しめます。

開業の経緯(バックグラウンドストーリー)

舞台は、20世紀初頭のニューヨーク。

1880年、大阪で漁師をしていた日本人の田中さんも自由と夢を求めてニューヨークに移住します。

そして、田中さんはニューヨークに移住してからも一生懸命働き、次第に周囲の人間から慕われるようになりました。周囲の人たちは彼に親しみを込めて“チャーリー”と呼ぶようになりました(私も以下の文章以降、田中さんのことを親しみを込めてチャーリーと書くことにします笑)。

そのチャーリーは、一生懸命働いて貯めたお金で波止場にあるレンガ造りの魚市場“リバティ・フィッシュマーケット”を買います。

そして、魚市場を購入した後、チャーリーは日本人移民の集会所のようになったこの魚市場を拡大し、1905年同郷の仲間たちのために故国の料理を楽しめるレストランを開店します。また、チャーリーはこの店の名前は日本を連想するものにしようと“レストラン櫻”と名付けます。

店内は、元々魚市場であったことを物語る魚介類の看板や秤があったり、2階部分はかつてここを利用していた漁業会社の事務所跡が残っています。

店内は料理以外でも日本を感じることができる

レストラン櫻の名の通り、棚には桜が活けられています。

また、商売繁盛を祈ってなのか、招き猫の装飾もあります。

ちなみに小さくて見えにくいですが、招き猫の右側に見える2つの額縁の内、下の額縁に入っているのは1ドル札です。この1ドル札はチャーリーが経営者になって初めて稼いだものらしく、初心を忘れないためか、大事に飾っているようです。

また、食器も和食を意識したものになっています。お皿はもちろんですが、個人的には下の写真の画面左上のグラス(中身はビール)もちゃんと焼酎を飲むときに使いそうな陶器のグラスになっているところにこだわりを感じました。

ホームストア~ミズーリ州のマーセリンさんの雑貨店~

ホームストアでは、生活に彩りを添えるインテリア雑貨やテーブルウェアがいっぱい販売されています。

開業の経緯(バックグラウンドストーリー)

上の写真は、ホームストアの店主のマーセリンさんです。

彼女はもともと彼女の名前と同じミズーリ州のマーセリンという町の出身です。このマーセリンという町は、カンザスシティとシカゴを結ぶ鉄道が走る町でした。

マーセリンで幼少時代を過ごす中で、彼女はカンザスシティとシカゴといった大都市間を移動する列車をよく眺めていたそうです。その列車は人だけでなく家具や雑貨も運んでいたそう。

そして、この列車の姿が、彼女には彼女が大好きだったドールハウスのように見えたそうです。

やがて、大人になった彼女はマーセリンを離れ、ワールドバザールでお店を開くことに。お店を開くにあたってどんなお店にしようか考えたところ、子どもの頃から大好きなドールハウスからそのまま飛び出したような品物をワールドバザールで販売しようと考えます。

そして、彼女が開いたお店が“ホームストア”です。

店内外には、主人マーセリンの思い出がいっぱい。

次の写真は、ホームストアの開店時の写真のようです。どことなく誇らしげですよね。

お店の外には、商品だけでなく、彼女の大好きなドールハウスが飾られています。

おまけ~TDRには“マーセリン”がいっぱい~

マーセリンは、ウォルトディズニーが幼少期のおよそ5年間を過ごした町です。

ウォルトは、のちにマーセリンについて、「私の一番の思い出はここで過ごした日々だ。」と語っています。ウォルトにとって、マーセリンは大切な場所なようです。

そのこともあってか、TDRではところどころで“マーセリン”という言葉をみることができます。

マーセリン・アニメイテッド・フィルム・カンパニー@ワールドバザール

ワールドバザールのメインストリートの建物の2階には“マーセリン・アニメイテッド・フィルム・カンパニー”と窓に書かれている場所があります。

マーセリン・サロン@ディズニーランドホテル

東京ディズニーランドで、コンシェルジュとスイートの客室に宿泊したゲスト専用のラウンジです。

サロンでチェックイン/チェックアウトの手続きができるだけでなく、飲み物(アルコールを含む)やスナックを楽しむこともできるようです。

ミッキーとウォルトディズニーの像@アクアスフィア前

東京ディズニーシーの入り口付近には、ディズニーランドにあるパートナーズ像とは異なり、若き日のウォルトディズニーとミッキーの銅像があります。

この像にも実は“マーセリン”が隠されています。

どこに隠れているかといいますと、ウォルト・ディズニーの右足、靴底の裏に“MARCELIN”と刻まれています。

見えにくいですが、訪れた際にはぜひ探してみてくださいね!

最後に

今回は、出会いと別れの季節にちなんで、故郷を離れて新天地で活躍する人たちのお店のバックグラウンドストーリーを3つ紹介させていただきました。

特に、イーストサイドカフェのイタリア人オーナーや、レストラン櫻の田中さんについては、当時インターネットなど気軽に情報も手に入れることできないなか、言葉・文化の違う国に移住しています。そのような状況の中で、自分の事業を立ち上げ見事成功していると考えるとたくましいと思う反面、その裏には沢山の苦労や努力があったんだろうなと思いを馳せてしまいます。

これから入学する方や就職する方、その他引っ越しなど新しい生活が始まる方も今回紹介した彼らのように活躍されますように!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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